「提案書が出るまで3週間かかる」という経験をしたことがある経営者は少なくないはずです。Vault Meshyxでは、初回ヒアリングから48時間以内に初期提案書を提出することを原則としています。これは単なるスピード競争ではなく、「早く仮説を出して、早く修正する」というサイクルを回すための設計です。
なぜ3週間かかるのか ¶
大手ファームで提案書の作成に時間がかかる理由は、主に二つあります。一つは、社内の承認プロセスが複数層あること。もう一つは、「完璧な提案書」を目指すあまり、情報収集と分析に時間をかけすぎることです。しかし、初回提案書に求められるのは完璧さではなく、「課題の仮説と方向性の合意」です。この認識のずれが、3週間という時間を生み出しています。
ヒアリングの設計が全てを決める ¶
48時間で提案書を出すためには、90分のヒアリングで何を聞くかを事前に設計しておく必要があります。私たちが必ず聞く項目は、(1)今起きている具体的な問題(数字で表せるものを優先)、(2)その問題が解決されたときの理想の状態、(3)これまでに試みた解決策とその結果、の三つです。この三つが揃えば、仮説の骨格は90分で作れます。
提案書は「仮説の共有」と割り切る ¶
初回提案書は、完成品ではなく「仮説の共有」と位置づけています。A4で5〜8ページ、課題の整理・仮説・初期アクション案の三部構成が基本です。グラフや図表は最小限にとどめ、文章で論理を伝えることを優先します。「見た目より中身」という方針は、2019年の創業時から変わっていません。
修正サイクルを速くすることが本当の目的 ¶
48時間で提案書を出す最大の理由は、「早く修正できるから」です。3週間後に出てきた提案書に大きな方向性のずれがあった場合、そこから修正するコストは非常に大きい。48時間で出して、2日後に修正して、1週間後には合意に至る。このサイクルが、結果的にプロジェクト全体のスピードを上げます。
速く動くために、最初だけは丁寧に ¶
逆説的に聞こえるかもしれませんが、速く動くためには最初のヒアリングを丁寧にやる必要があります。課題の定義がずれたまま走ると、速く間違った方向に進むだけです。だから初回ミーティングは必ず90分確保します。この90分への投資が、その後の全てのスピードを生み出しています。
提案書のスピードは、コンサルタントの能力の一つの指標です。ただし、速さだけを追求すると質が落ちます。私たちが目指しているのは、「速くて、修正しやすい」提案書です。まずは話してみる、から始めてみてください。